人間関係の良い職場とは?特徴と入社前に確認したい3つのこと

人間関係の良い職場の特徴と、求人票・面接・職場見学で確認する3つのポイント 人間関係

「次は、人間関係の良い職場で働きたい」

そう思って求人を見ても、「アットホーム」「風通しが良い」という言葉だけでは、実際の働きやすさは分かりにくいですよね。

人間関係の良い職場を考える時は、仲の良さだけでなく、質問への対応や仕事の分担など、日々の働き方に目を向けてみるとよいかもしれません。

入社前にすべてを見抜くことはできなくても、確認できる材料はあります。

この記事では、人間関係の良い職場の特徴と、入社前に確認したい3つのことをまとめています。

人間関係の良い職場は「仲が良い」だけでは決まらない

以前、私も上司との関係がつらく、転職を考えていた時期があります。

その上司は仕事への反応が早く、上層部からは「仕事ができる人」と評価されていました。

けれど、現場では部下の意見を聞いてもらえず、強い叱責が続いていました。

上司が出勤すると、それまで会話のあった職場が静まり返ったことを覚えています。

この経験を振り返ると、外から見える評価と、その場で働く人の感じ方は同じとは限らないと感じます。

会社紹介の印象に加えて、次の点も確かめてみてください。

良い職場を見る3つの目安。質問や相談を受け止める、情報や仕事を一部で抱え込まない、付き合い方を尊重する

良い職場を見る3つの目安。質問や相談を受け止める、情報や仕事を一部で抱え込まない、付き合い方を尊重する

質問や相談をした時に、話を受け止めてもらえる

分からないことを聞いた時、忙しければ「後で一緒に確認しよう」と返してもらえる。

ミスが起きた時も、人格を責めるのではなく、原因や次の対応について話し合える。

そんな関わり方は、安心して仕事を覚えるうえで大切にしたい目安です。

意見が違うことや、仕事上の注意があること自体が問題なのではありません。

立場の弱い人も説明できるか、困りごとを口にできるかに目を向けてみましょう。

情報や仕事を、一部の人だけで抱え込まない

仲の良い人にだけ情報が届くと、輪に入れない人は仕事にも困ってしまいます。

必要な連絡が共有され、誰かに仕事が集中した時には分担を相談できるかも、見ておきたいところです。

厚生労働省「こころの耳」でも、職場の働きやすさと、信頼に基づく協力・連携の関係が説明されています。

参考:こころの耳「領域2 人間関係」

私生活の付き合い方が違っても尊重される

飲み会や休日の交流が多い職場が、誰にとっても心地よいとは限りません。

参加できない人にも仕事上の連絡が届き、普段どおり協力してもらえるなら、無理に親しくならなくても働きやすいかもしれません。

会話が少ないことだけで、人間関係が悪いと決めなくても大丈夫です。

今の職場の静かさが気になる方は、人間関係の希薄さと孤立の違いも参考にしてみてください。

入社前に確認したい3つのこと

「人間関係は良いですか」と聞くだけでは、会社側の印象を確かめるやり取りで終わりがちです。

日々の仕事で起きる場面に置き換えると、確認したいことが伝わりやすくなります。

以下は、確認したいことを伝えるための質問例です。

入社前の確認手順。求人票で教育や分担の説明、面接で困った時の対応、見学や社員面談で配属先の日常を確かめる

入社前の確認手順。求人票で教育や分担の説明、面接で困った時の対応、見学や社員面談で配属先の日常を確かめる

1.求人票では、雰囲気より教育・分担の説明を見る

求人票や採用ページでは、入社後の教育担当、業務範囲、配属先の人数など、具体的な説明を探してみましょう。

「丁寧に教えます」と書かれていたら、誰が、どのくらいの期間、教えるのかを面接で確認できます。

質問例:「入社後、最初に仕事を教わる方と、その方が不在の時の確認先を教えていただけますか」

教育制度の名前があるかだけでなく、実際の相談先が分かるかを見ます。

求人票に書かれていないことは、すぐに欠点と決めず、確認したい項目としてメモしておくとよいでしょう。

厚生労働省のしょくばらぼでは、企業の残業時間や有給休暇取得率などの職場情報を検索・比較できます。

ただし、掲載情報だけで配属先の人間関係は判定できません。

数値だけで良し悪しを決めず、対象年度や企業全体の情報かどうかも確かめてください。

2.面接では、困った時の対応を具体的に聞く

「相談しやすい職場です」と説明されたら、相談が必要になる場面を一つ挙げてみます。

忙しい時にも相談できるか、仕事の優先順位を誰と確認するのかが分かると、働く姿を想像しやすくなります。

質問例:「複数の依頼が重なり、期限内の対応が難しい時は、どなたと優先順位を相談する流れでしょうか」

回答では、「みんなで頑張ります」という言葉だけでなく、相談相手や調整の流れまで説明があるかを見てみましょう。

曖昧なら「配属予定の部署では、最近どのように調整されましたか」と、差し支えない範囲の例を尋ねる方法もあります。

採用担当者が現場の細部を知らないことも考えられます。

その場で答えられないことだけで判断せず、後日確認してもらえるかも含めて受け止めてみてください。

3.見学や社員面談では、配属先の日常を確かめる

可能であれば、実際に働く部署を見学したり、配属予定先の社員と話したりする機会があるか尋ねてみましょう。

見学できない場合は、オンライン面談などで業務の流れを聞く方法も考えられます。

質問例:「引き継ぎや、担当者がお休みの時の情報共有は、普段どのように行っていますか」

笑顔が多いかだけでなく、誰かが質問した時にどう対応しているか、説明を一人が遮っていないかなどを見ます。

ただし、短い見学中にそうした場面がないこともあります。

静かだった、忙しそうだったという一場面だけで、職場全体を評価しないようにしたいですね。

良い職場か迷った時は「確認できたこと」を分けて考える

口コミや印象だけで結論を急がない

同じ会社でも、部署や時期、上司によって働き方は違うかもしれません。

口コミを見る時は、投稿時期や職種、具体的な出来事が書かれているかを確認し、質問を考える材料として使ってみましょう。

面接後は、次の3つに分けて短くメモすると、不安と事実が混ざりにくくなります。

・確認できたこと:教育担当と、不在時の確認先が分かった

・まだ分からないこと:繁忙期の仕事の分担

・次に聞きたいこと:配属予定先での調整の例

会社を採点せず、判断材料を整理するためのメモです。

すべての項目を埋めることより、自分が特に困りたくない点を一つ確かめることから始めても構いません。

一人で確かめきれない時は、相談して補う

応募先へ直接聞きにくいことは、転職エージェントを利用しているなら、担当者を通して確認を頼む方法もあります。

ただし、担当者も配属先の実態をすべて把握しているとは限りません。

回答の情報源や確認時期も聞き、分からない点は残るものとして考えましょう。

相談時に希望条件をうまく伝えられない方は、人間関係を理由に転職する時の条件整理とエージェントの使い方でまとめています。

今の職場がつらく、眠れない、食欲が落ちている状態が続く時は、次の職場を探し切る前でも医療機関や産業医へ相談してください。

厚生労働省こころの耳Q&Aでも、睡眠や食欲への影響がある時の早めの相談・受診を案内しています。

まとめ|職場の雰囲気を、具体的な確認に置き換えよう

人間関係の良い職場は、いつもにぎやかで、全員が親しい職場とは限りません。

質問への対応、情報や仕事の共有、無理のない距離感も、大切にしたい目安です。

入社前は、求人票の具体的な説明、面接での対応例、配属先の日常という3つの方向から確認してみましょう。

一度の面接や口コミだけで、すべてを判断しなくても大丈夫です。

「この職場で何を確かめたいか」を一つメモするところから。

分かったことと、まだ分からないことを分けながら、自分にとって働きやすい環境を考えてみてください。

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